NC-R500a イベント&リポート
絶滅危惧!シマフクロウの捕食を捉える
「シマフクロウ」。翼を広げた成鳥では全長180cmにもなり、世界最大のフクロウ類です。
北海道中央部から東部にかけて生息していますが、森林の減少によってその数が減少し、レッドデータブックでも絶滅危惧のもっとも高いレベルに分類され、国内ではその数120〜130羽程度と見られています。
今回はそんなシマフクロウの捕食の様子の撮影を試みました。
道東の自然環境を管理する環境省釧路自然環境事務所では、タンチョウなど絶滅が危惧される種の保護・増殖のために、課題解決に必要な基礎調査を行ったり、給餌や巣箱の設置などの活動のほか、交通事故や電線への衝突事故対策などに取り組んでいます。
このうち、怪我をした希少猛禽類については、獣医師の協力により釧路湿原に近い野生生物保護センターで保護・飼育を行うとともに、死体をできる限り回収して死因究明を行い、新たな犠牲者を少しでも減らす努力を続けています。
そして取材した時にはシマフクロウやオオワシなど17羽が、野外での復帰をめざして保護飼育されていました。そして、1羽のシマフクロウが、テニスコードほどの大きさのケージの中で、目に野生の光をたたえたまま佇んでいました。
このシマフクロウは4年ほど前に根室支庁管内で交通事故にあい、橋の下にいるところを保護されました。
頭を強打していたようで生命が危ぶまれましたが、野生生物保護センターに運ばれ治療した結果、幸いにも一命をとりとめました。
現在はケージの中で飼育され、放鳥をめざしてリハビリが行われています。
ケージの大きさは縦20m×横10m×高さ8m。樹木や池も設置され、池にはエサとなるヤマメが放流されています。自然に近い環境を作り、野生復帰のためのトレーニングを行うことになります。
飼育されていると言っても、もともと自然に暮らしていた夜行性のシマフクロウです。人馴れしないよう飼育されているため日中は樹上にじっと隠れており、暗くなって周りに人気がなくなった頃に活動を始めます。
警戒をされないようシートで遮断されたケージの外にスーパー超高感度カラーテレビカメラNC-R550aを設置し活動の時を待ちます。あたりが暗くなると、ケージ内の樹木を移動しながらこちらの様子を伺っています。こちらも息を潜めて身を隠しながらの撮影です。
当日は満月で、ケージ内にはごく小さな常夜灯があり、NC-R550aにとっては明るすぎるくらいのシチュエーションです。夜になり生き生きとしたシマフクロウのディテールがはっきりと映し出されます。
シマフクロウは自然環境の中でもあまり捕食が上手くないと言われています。樹上から池のほとりまで降りてきても、かなりの時間水面をじっと見つめたり、あたりを見回したりするだけでなかなか捕らえようとしません。
池のほとりに下りてから待つことおよそ2時間半、唐突に足からドボっと池に飛び込みました。どうやらヤマメを捕らえたようです。足で掴んだあとにクチバシに咥え替え池のほとりに戻り、一気に丸呑みする様子が見られました。ちょうど丸太の陰になってしまいましたが、食後の満足した様子はなかなか堂々としたものでした。一日も早く野生に復帰して欲しいものです。
シマフクロウのことをもっと知りたい時は、下記リンクをご覧ください。



