NC-R500a イベント&リポート

第24回 胎内星まつり2007 出展リポート

(株)五藤光学研究所 東原 健介

夏の最後を飾るにふさわしい星のイベントといえば胎内星まつり。月齢にこそ恵まれなかったものの空のコンデションは素晴らしく、天体撮影用超高感度カメラNC-R550aをつかって、実に多くの方々と星座や天体を楽しむことができました。

星座&天体探しに大活躍のNC-R550a

NC-R550aの映像に驚くお客様

今回は、天体撮影用超高感度カメラNC-R550a 2台を胎内星まつりの会場へ持ち込みました。1台は、星座を中心にM31アンドロメダ銀河やペルセウス座の二重星団h−χなど比較的大きな天体の撮影を行なうため13倍の標準ズームレンズを装着。このレンズはズームを広角側にするとちょうど夏の大三角を画面いっぱいに映し出すことができるため、ズームを併用しながらの星座探しには最適です。天体撮影用超高感度カメラNC-R550aで撮影した星空の様子は、鮮明な映像としてビデオモニターに映し出されます。お客様にその映像と実際の夜空とで視線を往復させながら見比べていただくと「星の位置関係や天体の位置が凄くよくわかる!」とみなさんにご好評をいただきました。

今回は、ブースにご来場いただいた方々にもNC-R550aを実際に操作していただき、天体撮影用超高感度カメラの世界を体験してもらうことができました。13倍レンズをズームアップしていくと、「いるか座」「や座」など、小さな星座も簡単に見つけることができます。明るい会場でも暗い星々の光を鮮明にとらえることができる天体撮影用超高感度カメラNC-R550aの性能の高さに、あちこちで驚きの声が上がっていました。この標準ズームレンズの焦点距離は35mm版スチールカメラの画角に換算すると、焦点距離約25mmから300mmにあたります。お客様と一緒に星座探しをしていく参加型の星空観望会や、離れた場所へ星空の様子を中継するのにも非常に適していると感じました。

大型赤道儀と天体自動導入システムの連携効果

もう1台のNC-R550aには、33倍の超望遠ズームレンズを装着し、弊社なつかしの大型赤道儀MX-Uに同架。今回は、このカメラと時期を合わせて発表されたShieldPRO アストロモデル(牽牛ノート型コンピュータ)と接続するシステムを組みました。天体の自動導入が可能なこのシステムを利用することで、お客様がご覧になりたい天体のリクエストにも効率的に応えていくことができます。会場では、こと座のM57(惑星状星雲)や、こぎつね座M27(あれい状星雲)、ヘルクレス座M13(球状星団)などの天体を次々と撮影し録画していくことができました。

カラー動画撮影によるリアルタイムモニタリング

M27

天体撮影用超高感度カメラNC-R550aの最大の特徴である、HAPモードによる天体撮影の効果は絶大で、M57やM27などの水素ガスの出す赤い波長を映し出すことができます。天体写真に迫るディテールがリアルタイムのカラー動画でモニタリングされると、ハイアマチュアの方々からもいっせいに驚きの声が上がり、その希少性と先進性を改めて実感することになりました。

また、特に女性のお客様からは、「望遠鏡だと一人ずつアイピースを覗いて見なくてはいけないけど、これならモニターに映し出された天体の美しさをみんなで一緒に見て楽しむことができるからすごくいいね!」といった意見も多く聞かれました。

HAPモードで浮かび上がる散光星雲のディテール

やがて夜もふけ月が沈むと、胎内の空は本当の姿を私達に見せてくれました。南北に流れる天の川、きらめく無数の星々・・・。その星空にHAPモードに切り替えた天体撮影用超高感度カメラNC-R550aを向けると、はくちょう座の北アメリカ星雲や網状星雲など赤く淡い天体のディテールがはっきりとモニターに浮かび上がります。ペルチェ方式の電子冷却により撮像素子(EM-CCD)をマイナス20度まで冷却しているため、ノイズの少ない美しい映像が得られます。この時会場で撮影した素晴らしい天体動画の数々は、ムービーギャラリーにて皆様にもご紹介できればと思っております。

最後に、富士山スターフェスティバルや胎内星まつりのブース出展に際し、超高感度カメラによる天体ビデオの撮影技術やシステム構築、また大型撮影機材の提供などで多大なご協力をいただいた映像プロデューサの竹本宗一郎氏(ZERO CORPORATION)に、この場を借りて感謝申し上げます。