NC-R500a イベント&リポート
標高1,600mからの星空生中継 浄土平天文台LIVE中継inこむこむ館
10月5日(金)「福島子どもの夢を育む施設 こむこむ館(福島県福島市)」にぎわい広場で開催された、恒例の浄土平天文台星空LIVE中継に、天体撮影用超高感度カメラNC-R550aが起用され多くの参加者を魅了した。
今回のイベントは、福島市の観光資源でもある浄土平天文台で見ることのできる標高1,600mの素晴らしい星空を、約30km離れたこむこむ館の6面マルチの大型ディスプレイに生中継で映し出しながら星空解説を行うというもの。この星空生中継が、福島市内から近くて遠い天文台へと足をはこんで下さるきっかけになれば、というのが目的だ。
三度目の正直なるか!?
実は、このイベントへ参加する約束をしてから、悪天候のためすでに2回延期となっていた。一度目は9月7日、この日は秋雨前線が張り出し、残念ながら延期。そして2回目は9月14日、この日は勢力を保ったまま上陸した台風が福島県を通過するとの事で、前日の夜に惜しくも参加を断念した。そして三度目の今回、予報では天候も下り坂とのことと聞き、ぜひ晴れてほしいとの願いを掛けた。同じ頃、こむこむスタッフのかたたちも“てるてる坊主”を3体つくり奇跡を願っていた。イベント開始1時間前、浄土平天文台からの連絡が入る。山頂には雲が立ち込め星はほとんど見えない。しかし雲の動きや天気図などから豊島天文台長は19:00頃には晴れそうと予想。会場スタッフはこの言葉を信じて天候の回復を待つこととした。開始20分前、モニターには一つの恒星が映し出された。天候は回復に向かっているようだ。会場には参加者はまだ3人ほど、天候のためかやはり出足が悪い。
ホールでは準備が完全に整い、6面マルチのディスプレイ(150インチ相当の大画面)と、そのすぐ脇には星座早見を写したモニター、天文台と通信するためのテレビ会議システム、集まった人々にいろいろな観測機器を説明する為の望遠鏡や双眼鏡、浄土平天文台で撮影された美しい天体写真パネルなどなど。あらゆる角度から集まった人々に天体観望を楽しんだり、理解を深めてもらうための工夫が見られ、こむこむ館や天文台スタッフのこのイベントに対する意気込みと熱意を感じた。
いよいよLIVE中継がスタート!
開始5分前、約30名を超える参加者がそろった。そしていよいよLIVE中継がスタート!
天文台から星空や天体を紹介してくれるのは、ベテラン天文台長豊島さんだ。そしてこむこむ館で今回の司会を務めるのは、前任の杉中さんからイベントの進行を引き継いだ横山さんだ。「今日はかなり緊張している」との話をしていたご本人だったが、いざイベントが始まれば、さすが現役のプラネタリウムの解説員、爽やかな挨拶をすると会場をいっきに自分のペースに引き込み、軽やかなスタートをきった。
やがて横山さんの掛け声で、会場の150インチのモニターいっぱいに天体撮影用超高感度カメラNC-R550aがとらえた天の川が映し出された。それはまるでビデオカメラで撮っていることを忘れさせるかの様な鮮やかな映像だった。夏の星座たちの間を南北に流れる雲のような帯がはっきりわかる。さらにその中を横切る暗黒帯・・・。
今の時代、NASAのハッブル宇宙望遠鏡や国立天文台のハワイ島マウナケア山頂の大型望遠鏡で撮影された驚異的な天体画像が当たり前に見ることができる。そんなこともあって、この浄土平から中継している天の川の画像も、「このぐらい写ってあたりまえ」と思ってしまいそうだ。しかしこれは何分も、いや何時間も露光をかけて撮った画像ではなく、刻々と変化していく今その瞬間をリアルタイムで撮影しているビデオ映像だと実感している人はどのくらいいただろうか。モニターに写し出された星空が、今この瞬間に見えているものだと実感できたのは少し時間がたってからかもしれない。
やがて超高感度カメラNC-R550aは、いて座の「南斗六星」を画面の中心に、少しズームアップしながら画角を固定した。そしてステージではサブモニターに写し出された星座早見をタッチパネルで軽やかに操作し、いま全天のどこを映しているのかを会場の人々と確認を取りながら横山さんが位置の説明をする。
その説明が終わると、今度は超高感度カメラが天の川のより濃い部分にパンし、さらにズーミングで近寄ると、そこには色鮮やかなM8が姿を現す。HAPモードに設定した超高感度カメラNC-R550aは、散光星雲の象徴的な赤色を見事に再現してくれた。天体撮影をしたことのあるスタッフからは「ビデオでこんなふうに映るとは・・・」と感嘆の溜息がこぼれた。豊島台長が星雲の説明をはじめると、会場からもなるほどといった声が聞こえた。
天体撮影用超高感度カメラNC-R550aの可能性
この後も次々と天文台長と司会の連係プレーで星座や天体を超高感度カメラNC-R550aが映し出していった。球状星団M22、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの3つの星で構成する夏の大三角。そして同じはくちょう座の二重星アルビレオ。
秋の星空へと移りアンドロメダ大銀河M31を、冬の代表的な天体、青いガスのベールをまとったプレアデス星団M45など数多くの星々が紹介された。
散光星雲は赤く美しく、系外銀河は淡い腕の部分まで、球状星団や散開星団もそれぞれの特徴的な色を楽しむことができた。予定していた45分間はあっという間に過ぎ、最後の質問コーナーでも様々な質問が飛び出した。きっと天文台から送られてきた台長の解説や、超高感度カメラNC-R550aがとらえた様々な美しい天体映像に想像力がかきたてられたのかもしれない。こうしてイベントは大成功のうちに終了となった。
星や天体の色を実感できる!
イベントに参加した子どもから「星にもいろいろな色があるんだね」との談を聞き、われわれの超高感度カラーカメラNC-R550aでしか実現できない優れた表現力が、星空への強い興味と新たな発見の手助けとなったことを、とてもうれしく感じた。
今回イベントに参加してくれた人々の中から、近くて遠い天文台に足を運んで、本物の星空や天体に触れてもらえることを祈るばかりだ。こんなに近くに素晴らしい施設と、訪れる人々を温かく迎えてくれるスタッフがいるのだから・・・。



