NC-R500a イベント&リポート

超高感度カメラがホームズ彗星を捉える

(株)五藤光学研究所 東原 健介

ホームズ彗星が急激に増光!

10月25日朝、17等級だったホームズ彗星の光度が一晩で2等級にまで上がったとの連絡を受けた。 NC-R550aの絶好の被写体だ。すぐさま今夜の天気予報を確認するが、関東地方の見通しは絶望的。だが、こんなチャンスをみすみすあきらめるわけにはいかない。天気予報で晴れ間を探し続けると…、 あった!東北地方は比較的良さそうだ。

NC-R550aとともに、一路浄土平へ

躊躇している場合ではない。すぐさま先日共同観測イベントを行った福島市浄土平天文台の豊島台長へ連絡すると、「今夜は夜半までにはいけそうだ」という心強い返事。大急ぎで機材の準備を整え高速に乗り、福島へと車を走らせた。
途中、車内からもペルセウス座方向を見るが、彗星らしき天体は見当たらない。 本当にそんなに明るく見えているんだろうか? はやる気持ちを抑えて高速道路を走り続け、20時頃天文台に到着。するとすでに45cm鏡にはホームズ彗星が導入されていた。

宇宙に浮かぶ丸い物体

期待に胸を躍らせアイピースをのぞくと…そこにはなんとも面白い天体の姿があった。 これでは車内から見てわからなくても当然だ。それは、今まで見てきた彗星のイメージとは異なり、太陽を離れつつある彗星を正面から見ているために、尾がまったく見えないのだ。
宇宙に浮かぶ丸い物体。中心には核らしき白く光る部分と、その周りを淡く覆うコマが見える。なぜ尾が見えないのか、なぜそんな姿なのか、頭では理解していても、なんとも不思議な光景だった。
今回の光度変化はバーストによる一時的な現象といわれている。この貴重な瞬間を超高感度カメラで捉えることができたことは幸運であった。

この撮影に快く協力していただいた豊島台長に、この場を借りて感謝申し上げたい。

≪ホームズ彗星の映像はGALLERYでご覧になれます≫